歯科保健ボランティア事業

この事業は高岡市役所・高齢介護課から委託され、高岡市歯科医師会・高岡市歯科衛生士会・富山県歯科技工士会高岡支部から成る「三歯会」により平成15年より年2回、高岡市内の老健施設において行なっています。25年度までに延べ22回実施しています。

ボランティアの内容

口腔ケア

口腔ケアの様子

口腔ケアの様子

あらかじめ施設に配布してある問診表を基に、入所者の口腔内を4~5名の歯科医師が健診し、その状態に応じ5~10名の歯科衛生士がブラッシングや口腔粘膜のマッサージなどの口腔ケアを行ない、その内容やポイントを本人および介助者にも指導します。

雑菌の多い口腔内を清潔に保つことで誤嚥性肺炎の予防や、口腔粘膜のマッサージにより血行や唾液の分泌を向上する事で食欲増進、免疫力アップを目指しています。

また、このような口腔内への刺激は脳へも伝わるので、認知症症状の緩和にも効果があると言われています。健診時は無表情だった認知症の入所者が、口腔ケアを行って口の中がサッパリしてくると、みるみるうちに表情が豊かになり笑顔で手を振って自室へ帰って行かれるのを何度も見ています。

義歯ネーム入れ

義歯ネーム入れの様子

義歯ネーム入れの様子

義歯紛失防止のために、20数名の歯科技工士が入所者の義歯に溝を掘り、入所者の名前が書かれた名札を義歯に埋め込み磨いて仕上げたものを2名の歯科医師が装着します。
作業工程が多く、かなり精密な仕事ですが、そこはプロフェッショナル!昼食後に集まった義歯は、おやつタイムの3時までには名前を入れてお届けし装着します。

入所者はもちろん、介助者にも好評な事業です。ある施設では、複数人部屋に転がっている義歯を入所者の口にパズルのように収める事が朝の日課だったそうですが、このボランティアを行って大変感謝されました。

義歯ネーム入れを希望される方は、入所されている施設にお問い合わせ下さい。