2016年5月29日(日)に高岡市ふれあい福祉センター多目的ホールにて、高岡市歯科医師会公衆衛生医療管理合同講演会を行いました。講師にふれあい歯科ごとう代表 五島 朋幸先生をお招きしました。演題は、『食べること 生きること ~最期まで口から食べるために~』です。現代日本社会には40万人もの胃ろう造設者がいると言われ、この胃ろう造設の大きな契機になったのは誤嚥性肺炎によるものだと言われています。現在、日本人の死因の第3位になった肺炎の90%以上は65歳以上の高齢者であり、そのほとんどが誤嚥性肺炎と考えられています。そしてこの誤嚥性肺炎予防に重要な口腔ケアが、実際に正しく理解され実践されていない事が多いように思われます。口腔ケアの目的は「口をきれいにすること」ではなく「食べられる口づくり」が真の目的であり、その過程で誤嚥性肺炎は予防されるとご説明頂きました。そして口腔ケアを正しく理解する事こそ、胃ろう大国から抜け出すキーになるであろうと教えて頂きました。講演会当日は、80名の方々にご参加頂き、講演後には活発なご質問やご意見を頂き、大変有意義な講演会を開催することができました。 (松岡正浩 記)