平成29年3月5日(日)に行いました歯科保健ボランティア事業について報告します。当事業は高岡市歯科医師会文化厚生委員会と公衆衛生委員会の共同事業として、高岡市歯科衛生士会、富山県歯科技工士会の協力のもとに、高岡市内の老健施設等の入居者及び介護者を対象とした歯科検診と口腔内清掃、清掃アドバイス、義歯利用者に対しての義歯へのネーム入れを実施しております。毎年2回実施しており今回で28回目を迎えました。

 訪問先は高岡市戸出の特別養護老人施設「はるかぜ(入居者50名)」です。受診対象となる入居者は歯科検診、口腔ケアが20名、義歯ネーム入れが11名で21床でした。今回のボランティアは歯科医師2名と歯科衛生士会4名、歯科技工士会12名により実施しました。午前9時より開始し、歯科検診、口腔ケア、口腔衛生指導を実施し、午後1時より歯科医師の指示にて歯科技工士による義歯ネーム入れ作業と義歯洗浄、研磨後、返却し作業を終えました。

 今回は口腔ケア対象者が20名と比較的少人数であった為、一人一人とゆっくり向き合いながら、指導や口腔マッサージ・ブラッシングを行なう事ができ、施設職員の口腔ケアにおける質問やアドバイスにも落ち着いて応対する時間的余裕もあり、すごく充実感を感じました。また事前に配布していた問診票の解答欄を見ると、受診者一人一人の質問が細かく記入してありました。このことから口腔ケアの重要性が施設内に浸透し、我々専門職による口腔ケアへの期待が高まる中、これからは集団を機械的に診ていくだけでなく入居者の状況に合った適切なアドバイスが出来るように口腔機能や口腔ケアの知識を深めていかないと取り残されていくなと切実に感じました。最後に貴重な休日にも関わらずボランティア事業に協力して下さいました歯科衛生士会と歯科技工士会の皆さまに御礼を申し上げます。(筆:文化厚生委員会 長澤勝将)