高岡市歯科医師会では、平成30年2月9日午後7時30分から9時30分まで、厚生連高岡病院3階講堂にて、高岡市口腔臨床カンファレンスを開催しました。講師に、厚生連高岡病院歯科口腔外科の山下知巳先生、林樹先生を迎え、山下先生には『症例を学ぶ・その3』、林先生には『口腔粘膜疾患について』を演題としてご講演いただきました。当日は、市外からも含め、多数の歯科医師が受講しました。

 山下先生には、『症例を学ぶ・その3』と題し、先生が実際に臨床で経験された貴重な症例を提示していただきました。また、林先生には、『口腔粘膜疾患について』と題し、お口の中の、舌や歯肉や頬の内面などの部位にできる疾患を、その原因、症状、治療方法などを分かりやすく説明していただきました。日々の歯科臨床において、発表いただいたような症例に出会った時に、この疾患が何なのか、自分で対処できるのか、病院歯科への紹介が必要なのか、判断が難しい場合もあると思います。本講演では、両先生とも病院歯科での臨床の経験や知識を交え、臨床に即したお話をしていただけたため、大変、勉強になりました。

 会場からは、実際に臨床で同様の症例を経験した先生から、その対処や判断についての質問がありました。

 高岡市歯科医師会では、本講演のように定期的に病院歯科の先生方との勉強会を開催しておりますが、病院歯科で口腔外科の分野の知識、経験の豊富な先生方との交流は、開業医としてのスキルアップだけでなく、病院歯科とホームドクターの連携を深める上でも貴重な機会であることを、あらためて感じました。

(小原彰浩)