令和3年度 高岡市歯科医師会学術講演会

日時 令和3年11月27日(土)18:30〜20:00

会場 高岡市歯科医師会内

 

高岡市歯科医師会でもコロナ禍で数々の事業が中止もしくは延期されておりますが、少しずつでも日常の回復、また感染予防を含めたニューノーマルの構築が必要と考え、web配信による事業の準備を行ってまいりました。

そしてこの度、11月27日にリアルタイム配信による令和3年度高岡市歯科医師会学術講演会を開催しました。講師には新潟大学大学院医歯学総合研究科顎顔面口腔外科学分野 冨原 圭 教授をお迎えし、「超高齢社会を迎え、安心・安全な歯科医療に必要な医学的知識」と題した講演をいただきました。

講演では

① 抗血栓療法(いわゆる血液サラサラの薬を服用している患者さん)への対応の復習

② 骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(薬の副反応による顎の骨の炎症)の予防と治療に関                      

  する最新の知見

③ 我が国の高齢化に伴い、口腔ケア・周術期口腔機能管理の重要性がさらに増していくこと

④ 口腔がんの早期発見、特に見落としがちなケースのポイントや新規口腔がん治療の有用性

⑤ 近年増加傾向にある自己免疫疾患をはじめとした全身疾患に関連する留意すべき口腔内症状

など多岐にわたり詳細な説明をいただきました。超高齢社会において、我々歯科医師が日々、県民の口腔内を継続して観察しつづけ、何らかの変化が認められた場合には、高次医療機関と適切な連携を行うことの重要性を確認いたしました。

今後も配信環境や企画の向上により、本会ならではの事業を展開できればと考えております。 (高岡市歯科医師会 学術 津野宏彰)