高岡市歯科医師会では9月2日に第31回歯科保健ボランティア事業を、富山県歯科技工士会、高岡市歯科衛生士会の協力を得て、戸出の特別養護老人施設 だいご苑(入所者100名)にて実施しました。この事業は市・高齢介護課からの委託事業で、年2回の割合で行われ、今年で16年目を迎えます。
 午前中は、受診希望者84名に対し、高岡市歯科医師会 後藤会長の見守る中、歯科医師5名による歯科検診を行った後、それに基づき、入所者、介助者に対し、衛生士10名によるブラッシングや義歯清掃などの口腔衛生指導が行われました。
 午後は歯科医師2名の立ち会いのもと、歯科技工士による紛失防止用の義歯ネーム入れと義歯研磨を行いました。今回は43名72床の義歯に対してネーム入れを行いました。当日は18名の歯科技工士に参加いただき、義歯の名前を入れる部位の切削、ネーム入れとレジンの築盛、研磨、仕上げと流れ作業で効率を考えた分業方式で作業は進み、1時間あまりですべての床にネームを入れ終わりました。研磨の終了した義歯は、歯科医師により入所者に返却、装着しました。入所者はピカピカになった義歯を装着し、大変満足し、喜ばれておりました。
 また、今回の事業については、午前中に北日本新聞、午後に富山新聞から取材も来ていただき、後日、紙面に掲載していただきました。

 今年で16年目のボランティア事業ですが、誤嚥性肺炎予防のため、また義歯紛失防止のため、できる限り、続けていこうと思います。